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2.作家訪問編

今日は前期の成績開示の日でしたね。
部員のみんなはどうだったんでしょうか、三回のMです。

さて今回の夏合宿では唐津焼の窯元さんを訪ねました。
私が伺った窯元さんでは、登り窯を使ってらっしゃいました。
窯はこの人の代で始まったばかりなので、新しく登り窯を作られたそうです。
傾斜によって温度の上がる時間が違うので設計は自分でされたんだとか。
こんな風に電気窯やガス窯ではなく、薪を使って焼く窯を使ってらしたり、
釉薬もまわりの山からとってきた材料で手づくりをされている窯元さんがいくつかありました。

そんなお話を聞いていて思ったのは、造形だけが陶芸ではない、ということ。
ある窯元さんでは、弟子入り後一年はろくろをひかせてもらえないそうです。
まず薪割り、灰のつくり方、薬や土の調合の仕方なんかを教わってから、ろくろ。

以下、少し詳しく。
松やシダなんかを燃して灰を作るときは、普通に焼やすと白くなるまで燃えてしまうので、ホースで上から細かい水を散らしながら燃やします。そうすると黒い灰ができます。白い灰は、養分まで燃えてしまっているのでいけないそう。藁灰釉の藁にはお米の藁も使うんですが、そのお米の種類によっても釉薬は変わるそうです。
貝灰というのもあるらしい。貝を燃やして、砕く。あまり細かくしすぎると釉薬の質感がべたっとした感じになるので、自分の出したい感じにあわせて調節します。
「一般論から、自分がつくりたいものを目指して研究を重ねることが大事」と仰っていました。

後輩が釉薬の配合を教えてもらえないかと、遠慮がちに尋ねたら結果はノー。
ご自分で一から研究されてきたからということもあるだろうし、
釉薬の配合だけ教えても、土が違えばこの色は出ない。窯が違ってもこの色は出ない、
といわれました。
なるほどな。

土は粘り気が低く、海岸の砂のようでした。高台の削り跡を見てもさっくり、ざらざらという感じ。



私はカタログを見て商品を買い、届いたものをこねて器をつくる。
色々な粉を混ぜ合わせて釉薬を作ったりもする。
だけどこの窯元さんは、山の土をこねて成形し、シダを燃して灰をつくり、
山から取ってきた長石を細かく砕いて灰と混ぜ合わせて釉薬を作る。
そうして器をつくる。作品をつくる。
なんだか、陶芸の元々のあり方をみた気がしました。
どちらが良くてどちらが悪い、という話ではなくて、
陶器は昔から、山の土を使い、山の草木を使い、長石を使い、自然の中でつくられてきたという
原点に立ち返ったような、大袈裟に言うと、そんな気がしたのです。
唐津焼はとっても素朴な焼き物でした。
でも唐津焼以外のどこの窯元さんでも、そうやって作ってらっしゃるんだろうなぁ。
私もそうなんだなぁ。見えないけれど、土を使って、草木を燃した灰を使って、つくってるんだなぁと、不思議な感じがしました。

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